フロビシャー

座右の銘は何ですか?

ラボ主

「うまい、やすい、はやい」です。

みなさん、アトピーを治すために、「お菓子を我慢しよう」とか「小麦は控えよう」とか、いろいろと努力されている方が多いと思います。

如何せん「食」というのは、口から身体に入れるという行為ゆえに、分かりやすく人体に影響を及ぼすというイメージに結びつきやすいため、アトピーの原因の全てを食に見出して、ストイックな食生活を送られている方も多いと思います。

それで素直によくなればいいのですが、そんなに単純にいかないのは、みなさん自身が一番よくお分かりのことと思います。

さらに、勉強をしようと思って情報を集めようと思っても、量が多すぎてよく分からないし、内容はバラバラ、質も玉石混交なので、勉強すればするほど逆に混乱してしまうという危うさがあります。

腹立たしいことに、医者同士ですら平気で真逆の意見を言っていたりしますからね。

本屋なんかに行くと、「一日一食にしなさい!」という本の横に「一日三食食べなさい!」という本が平気で並んでたりします。

こっちからすると、

\どっちを信じたらいいか分からかないでしょうがーーー!!/

ってなるのですが、おかげで(?)数々のセルフ人体実験を繰り返す機会に恵まれました。

残念ながら、それだけでアトピーが顕著によくなることはありませんでしたが、食の沼にハマってしまう人の気持ちや、そうなってしまう構造はよく見えてきました。

最初に言っておくと、アトピーにおける食においては、

「これが正しい食事法である」といった正解探しよりも、

「ここにハマると面倒だから気をつける」といった減点回避のほうが重要です。

なので今回は、それらを「ハマりがちな落とし穴」として一挙にご紹介していきます!ぜひ、その落とし穴を踏まえた上で、食と向き合っていただければと思います!

ハマりがちな落とし穴①

「食事=食材選びであると思いがち」

はい、これはド定番ですね!

栄養の知識が多い人ほどハマりがちな落とし穴です。

食材=栄養と見て、その量や組み合わせこそが食事であるという考え方ですね。

昨今の筋トレブームも相まって、より健康志向と言いますか、健康=栄養といったイメージが強固になってきている感があります。

こんなに”エーヨーエーヨー”と刷り込まれ続けると、当然そういう考えに至ってしまうのは無理もありません。

しかし、ここで冷静に考えてもらいたいのですが、

「食材=栄養」と考えるにしても、食べ物を”食べたこと”が、そのまま”栄養になった”とは言えません。

肝心なのはその先で、

咀嚼→消化→吸収→運搬

という一連の流れにより細胞に運ばれることによって、ようやく栄養になったと言えるのです。

アトピック・ラボでは、食事について複合的に捉えており、その公式がこちらになります。

食事=食材×タイミング×精神状態×誰と食べるか

当然、お腹が空いている時に食べるのとそうでない時に食べるのでは、美味しさの感じ方や消化吸収能力は全く違ってきます。

また、交感神経と副交感神経についての記事で書いたように、精神状態も消化吸収能力に影響するし、仲のいい友人なんかと楽しく過ごしているときに分泌されるセロトニンやオキシトシンなんかのホルモンも影響します。

その他にも、焼肉屋さんの近くを通った時に、ふと肉の焼けるいい匂いがしてきて急にお腹がすき始める、みたいな感じで、調理中のいい匂いでだんだん身体が食べたいという欲求を引き出すというプロセスも影響してきます。

何が言いたいかと言うと、

単純に「食事=食材選び」だと考えることは、栄養摂取という面から見ても、見落としている変数が多すぎて非効率なのです。

そもそも、全ての栄養素と無限とも言えるそれらの相互作用の全てが解明されているという前提もかなり怪しいと思いますが、

一旦、この上がりすぎた「食材選び」の地位を下げて、

「いつ食べるのか」

「誰と食べるのか」

「どんな精神状態で食べるのか」

という、今まで日の目を浴びて来なかった変数たちにスポットライトを当てましょう。

もちろん食材選びも大切なのですが、シンプルに「食事は楽しむもの」だという当たり前のことを思い出すことが重要です。

美味しい、楽しい、嬉しい

某牛丼屋のキャッチコピーみたいになってしまいましたが、これが食事のあるべき捉え方ではないでしょうか。

楽しみが多いことは、ストレスケアの面から見ても重要なことですからね。そうすれば一周回って、結果として栄養の吸収もよくなり、本来の目的に近づけるはずです。

ハマりがちな落とし穴②

「食事だけでアトピーを治そうと思いがち」

先ほどの内容に関連していますが、アトピーと食事について語ったメディアというのは本当にたくさんあるので、あたかも「食事改善=アトピー治療」という風に思い込みやすいです。

しかし!当ブログでは、

アトピー治療=食事×運動・姿勢×思考の癖×目的

であると提唱しています。食事は4つの要素の内の1つでしかないので、単純計算しても25%の影響力しか持っていないのです。

どんなに完璧な食事をとったところで、その他のアプローチをしていなければ、症状が全く出なくなることは難しいでしょうし、もし治まったとしても、少し食生活が乱れたらすぐにぶり返してしまうというのは、本当の意味で治ったとは言えませんからね。

わたしたちが普通に情報収集していて手に入るアトピー情報というのは、この4要素の中ではダントツで「食事」が一番多く、

次いで、かなり激減しますが「運動・姿勢」についてが少しあって、残念ながら「思考の癖」と「目的」に至ってはほぼ皆無です。

そこの情報量のバランスをとるためにこのブログを始めたので、読者のみなさんは、

分かりやすい情報 ≠ 必要な情報

ということを、ぜひ頭の片隅に置いてもらえればと思います!

後半へ続く!