
フロビシャー
バイクのアクセルを全開にして車を追い越す快感が忘れられません

ラボ主
アクセル全開は寿命を縮めますよ
こんにちは、フロビシャーです!
今回のテーマは、アトピーと自律神経の密接な関係についてです。
「自律神経」という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、実は「自律神経を制す者はアトピーを制す」と言えるほど、アトピー改善に欠かせない要素なのです。
世間でよく語られる自律神経を整える方法は、どうにも表面的なものが多く、根本的な解決には至らないことも少なくありません。
そこで今回は、自律神経の仕組みから、現代人が抱える本当の問題点まで、重要なポイントだけを厳選して伝授していきたいと思います!
自律神経とは何か?
アトピーを治すには「慢性的なストレスを減らすこと」と書きましたが、まずはシンプルに
自律神経の乱れ具合=慢性的なストレスの多さ
と暗記して下さい。それくらい関係性が深いです。
というより、ほぼストレスの正体を別の角度から見てるだけなのですが、はじめに自律神経とは何なのかを整理しましょう。
結論から言うと、自律神経とは
「身体の生命活動に必要な無意識の領域全部をコントロールする機能」のことを指します。
え…??

…
広すぎて何のことかよくわかりませんね。
具体的には、体温、呼吸、心拍、消化吸収、血圧、ホルモン分泌など、私たちが意識しなくても勝手にやってくれている、生きていくために不可欠な働きを調整しています。
要は、私たちが何も意識しないでも生命活動を保っていられるのは、この自律神経の働きのおかげなわけです。
実は思っている以上に意識で身体をコントロールできる部分は少ないのです。
逆に言うと、意識でコントロールできるのは一部の思考と一部の筋肉を動かすことくらいで、唯一、呼吸については一時的に意識でコントロールできますが、その他の機能を意識的にやってますという人はいないと思います。
そんな重要なものが乱れてしまえば、アトピーはもちろん、あらゆる体調不良に直結しそうなことが容易に想定できると思います。
ちなみに、自律神経の乱れと聞くと、自律神経失調症とは違うのかと思う人がいるかもしれませんが、あれは自律神経が乱れることによって起こるいろんな不調を一括りにして総称しているだけで、医学的に正式な病名ではありません。
そして、さきほど書いたように「自律神経の乱れ」は「慢性的なストレス」とほぼ同義なので、要するに自律神経失調症とは、
「ストレスが多い人の不調あるある」です。

なので、アトピーも自律神経失調症の一種と言うことが出来ます。
つまり、アトピーじゃない人の全員がアトピーの人に比べて自律神経が整っているわけでは無いし、ストレスが少ないという訳ではありませんので、悲観する必要はありません。
あくまでアトピーが出る出ないは体質によるので、どんなに自律神経が乱れようがストレスが溜まろうが、アトピー体質でない人にアトピーの症状は出ません。
自律神経の役割
では次に、自律神経の役割についてもう少し詳しく説明していきます。
自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」という2つの神経で成り立っています。
交感神経は、活動モードに切り替える役割を担っています。車に例えるなら「アクセル」です。
・仕事や勉強に集中している時
・運動中や緊張している時
・不安やイライラを感じている時 など
こうした場面で優位になり、心拍数を上げたり、血圧を上げたりして、「脳や筋肉」を活発に働かせます。反対に、消化器官への血流は減少します。
一方、副交感神経は、リラックスモードに切り替える役割を担っています。車に例えるなら「ブレーキ」です。
・ゆっくりと休憩している時
・お風呂に浸かっている時
・睡眠中や食後 など
副交感神経が優位になると、心拍数が下がり、「消化・回復活動」が活発になります。反対に、脳や筋肉への血流は減少します。
この2つがシーソーのようにバランスを取りながら働くことで、私たちの身体を健康な状態を保ってくれているのが自律神経の役割なのです。
現代人の自律神経の乱れ
そして、アトピーの人(というか現代のほとんどの人)の自律神経がどう乱れているかと言うと、
交感神経 >>> 副交感神経
という状況を指します。
つまり「アクセル踏みっぱなし」の状態です。

当然、交感神経が働くことは必要なのですが、問題なのは「働きすぎる」ことです。
交感神経と副交感神経はシーソーのようにバランスを取り合っているため、交感神経が過剰になることで、相対的に副交感神経が働きにくくなるのです。
そうすると、うまくリラックスモードに切り替わらないわけなので、
・睡眠が浅くなって回復力が落ちる
・胃腸の働きが落ちて消化吸収力が落ちる
という、アトピーにとって重大な問題が起こります。
睡眠については言わずもがなですが、見落とされがちなのは胃腸の方です。
先ほど書いたように、交感神経が優位な状態では胃腸の働きが抑制されているため、どんなにいい食事をとったところで、消化不良を起こしてしまうという状況が発生するわけです。

ストレスが多い(緊張、イライラ、不安)時の食事では、肉の消化に2倍の時間がかかるという研究結果があることからも分かるように、
「何を食べるか」に加えて「どんな状態」で食べるかも考慮しなければならないのが食の難しいところです。
こう書くと、交感神経が優位な日中は一切ご飯を食べない方がいいのかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
交感神経と副交感神経はあくまでバランスなので、どちらかが0でどちらかが100ということではないし、食後は少なからず副交感神経が働くからです。
なので、あまり厳密に考えず、
緊張やイライラや不安みたいな「負の感情と一緒に食事すると消化不良を起こしやすいんだな〜」くらいの理解で大丈夫です。
自律神経を乱す最大の原因
そもそも、なぜストレスを感じていると交感神経優位な状態が継続してしまうのかと言うと、
交感神経優位というのは、活動モードであると同時に、「戦闘モード」でもあるからです。
どういうことかと言うと、身体の機能が出来た古代というのは、人間の活動のメインは、狩猟や採集などの食料調達や、外敵から身を守る戦闘でした。
生命の危機(=ストレス)を感じれば、それに対抗して負けないように戦闘する必要がありますが、そのためには、より頭と身体の機能をブーストさせることによって、なんとか危機を回避し生存確率を上げようとする反応を起こすのです。
つまり、「ストレスと身体的な危機」「活動と戦闘」が今よりずっと直接的に結びついていたので、活動モードは戦闘モードでもあるわけです。
また、そんな戦闘モードの最中というのは、呑気に食べ物を食べて消化している場合ではありませんから、消化器官の活動は後回しになるのも納得できると思います。
そのような「身体の機能」は今も昔も変わらないと言われている一方で、「ストレスの元」の方は大きく変化しました。
昔は「人や動物」が主なストレス源でしたが、現代において圧倒的に増えたものがあります。
それは「情報」です。
???

ピンとこないかもしれませんが、
要は、スマホです。スマホ。
現代人においての情報源といえば、ほぼスマホ経由ですからね。
私たち現代人が1日に受ける情報量は、なんと江戸時代の1年分、あるいは平安時代の一生分に相当すると言われているので、それはもう圧倒的に情報過多なのです。
(どうやって測定したのか気になりますが…)
そんな膨大な情報量を浴びてれば、そりゃストレスも増えるわって話で、
この情報過多によるストレスこそが、現代人の自律神経の乱れの一番の原因と言っても過言ではありません
なんで情報過多で交感神経優位になるかと言うと、それはみなさん自覚があると思いますが、
シンプルに、不安やイライラを感じる場面が増えるからです。
もっと言うと、「気が散る」「やたら他人と比較してしまう」「コンプレックスが刺激される」「時間を無駄にしてしまったという罪悪感」みたいな感じです。
スマホの中でも、特にSNSの影響がデカすぎますね。
慣れすぎて認知できていないかもしませんが、これらの状態にピンとくる方は、交感神経過剰の疑いありです。
むしろ、こういう認知できるかできないかの地味なストレスが、アトピーにとっては問題です。
今はストレス社会だと言われますが、これは単純にストレスが増えたという意味ではないと思っていて、
同じストレス量でも、昔は「10の大きさのストレス」が、「1の時間」かかって、10×1=「10のストレス量」だったのが、
現代では「1の大きさのストレス」が、「10の時間」かかって、1×10=「10のストレス量」になった、みたいな違いがあると思います。
つまり、安心安全便利な世の中になったおかげで、生命の危機に直結するような大きなストレスは減ったものの、
比較、迷い、コンプレックス、罪悪感などの小さなストレスがダラダラ続くようになったのです。
だから現代的なストレス社会というのは、「慢性的ストレス社会」であって、それはアクセルとブレーキのメリハリがなくなったという意味であり、
このメリハリをつけることが「慢性的なストレスを減らす」ことに繋がるのです。
交感神経を整えるための最優先事項
もはや現代人にとって、命の次に大事なものと言っても過言ではなくなってしまったスマホは、うまく使えば最強の武器になるし、使い方を誤れば、ただただ時間を浪費し交感神経を過剰にするだけの「諸刃の剣」です。
諸刃の剣というのは本来、いざという時にしか使わないものなのですが、
われわれは、この諸刃の剣を日常使いするという、なんとも危うい状況なのです。
しかし、もはやスマホ無しでは日常生活が成り立たないレベルで浸透している現代で、スマホを使わないというのは現実的ではありません。
だからこそ、スマホとの距離感を「ちょうどよくする」ことは、健康的な生活をする上での必須リテラシーであります!
ブレーキをしっかりと効かせられる者だけがアクセルを全開にできるのです。
ということで、具体的な方法については、次の記事で詳しく解説していきます。
ブレーキを制すものはアトピーを制す!
では!

ラボ
何事もメリハリが大事ですね
知的でクールで奥行きがあって情熱的なのに、愛嬌もあって親しみやすい人間愛にあふれた地球の宝です。